“ぼーっとする”ということ

子供の頃、ただ何をするでもなく宙を見つめていると、よく「ぼーっとするんじゃない」と怒られていました。以来、特に理由も考えることなく”ボーッとするのは悪いこと”だと認識しているように感じます。

本当に?

情報の渦と社会の荒波に呑まれ、常に何かに追われるように生きている現代社会。「気を抜く」ことから遠い生活になりがちだからこそ、フッと心身を解放する時間が必要なのではないか。そう思います。
怒られていた頃からだいぶ時が経ちました。
世界が広がっていくにつれ、気が抜けなくなり、同時に気を抜くことの大切さを思い知らされてきました。

そんなことできない、という声が殆どかもしれません。それでも、1日に5分でいいから、ふと空を見上げてみる。そこにはきっといつもと違う景色が存在しているはずです。

そして今、今まで以上に急き立てられ振り回される状況になってしまっています。
もしかしたら、反対にいつもより時間の余裕ができているかもしれません。
ちょっとぼーっとしてみるのもいいのではないでしょうか。

(『身体の言い分』読了による)

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